A-33. 頭痛によい食べ物や悪い食べ物はありますか?

頭痛一般

(Pt:患者 / 頭医:頭痛専門医)

Pt:食べ物で頭痛が良くなったり悪くなったりすることってあるんですか?

頭医:はい、ありますよ。特に片頭痛の予防には、マグネシウムやビタミンB2(リボフラビン)が効果的だとされています。

Pt:へぇ、じゃあ、それらが含まれる食べ物をとった方がいいんですね。どんな食品に多いんですか?

頭医:マグネシウムは、米や味噌、ひじき、マグロ、黒豆、のりなど、日本人が普段の食事でよくとっているものに多く含まれています。そのほか、ピーナッツやアーモンド、ココアにも多く含まれているので、おやつとして取り入れるのもいいですね。

Pt:なるほど、食事からでもしっかり取れそうですね。ビタミンB2はどうですか?

頭医:ビタミンB2は、レバー、大豆、卵、葉物野菜、乳製品に多く含まれています。バランスよく食べていれば、自然に摂取できる栄養素ですね。

Pt:逆に、食べると頭痛がひどくなるようなものってあるんですか?

頭医:はい、あります。赤ワイン、チーズ、チョコレートなどは、片頭痛を引き起こす原因になることがあります。ただし、これらの食品に対する反応は人によってかなり差があるので、自分の体調と相談しながら様子を見ることが大切です。

Pt:好きなものが原因かもしれないって、ちょっとショックかも…。

頭医:そうですよね。でも、すべての人に当てはまるわけではないので、食べたあとに頭痛が起こるかどうかを記録してみると、自分の傾向がつかめてきますよ。

Pt:他に注意すべきものってありますか?

頭医亜硝酸塩という添加物も注意が必要です。これはホットドッグやベーコンなどの加工肉に含まれていて、片頭痛を誘発することがあるんです。こちらも個人差はありますが、気になる場合は控えめにするといいかもしれませんね。

Pt:食べ物の影響って思ったより大きいんですね。

頭医:ええ、毎日の食生活を見直すことも、片頭痛の予防にはとても大切なポイントなんですよ。

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頭痛の駆け込み寺

頭痛専門医 島田医師がわかりやすく頭痛について解説をする

●目的:

頭痛患者は多く、どの診療科でもよくみられる愁訴に関わらず、頭痛専門医(※)は少ないのが現状である。頭痛専門外来では、1日診られて100名程度、しかも患者1人に付き長くても5分程度しか割けない。そこで伝えきれない内容を補える専門医による情報発信の場をつくる。

それにより、わざわざ外来に訪れなくても解決できる内容や、ネット検索して誤った情報を得てしまう方に対して、安心して専門医の話を聞ける場所ともなる。

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※頭痛専門医とは?

日本頭痛学会が定めた申請資格(医師免許証・頭痛関連学会の専門医・5年以上の研修・頭痛関連疾患に関する発表など)を有し、資格審査および試験により認定された医師。

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●島田医師プロフィール

《経歴》

平成21年杏林大学 医学部卒業
杏林大学医学部付属病院 脳神経外科入局
都立神経病院
杏林大学医学部付属病院
都立多摩総合医療センター
水戸ブレインハートセンター
東京大学医学部 特別研究員


《学会・専門医》

日本脳神経外科学会 専門医、指導医
日本脳卒中学会 専門医、指導医
日本神経内視鏡学会 専門医
日本頭痛学会 専門医
日本医師会認定産業医

▶YouTube : https://www.youtube.com/@頭痛の駆け込み寺

頭痛の駆け込み寺
YouTube企画 頭痛専門医 島田医師による 「頭痛の駆け込み寺」 ●内容: 頭痛専門医 島田医師がわかりやすく頭痛について解説をする ●目的: 頭痛患者は多く、どの診療科でもよくみられる愁訴に関わらず、頭痛専門医(※)は少ないのが現状である。頭痛専門外来では、1日診られて100名程度、しかも患者1人に付き長...

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